現在のソニーのイノベーション(1)

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ソニーの業績がまだまだ芳しくなく、ソニーファンとしてはヤキモキするところですが、ウォークマンのようなめざましいほどのヒット商品が出てないというのはあると思います。

ただ、ソニーに限らず、どこのメーカーも同じで、これは価値観が多様化したことや、いわゆるIT機器が様々な機能を兼用出来るようになってきたことも影響してると思います。

しかし、ソニーの強みは「キーデバイス」を自社開発生産していることにあります。

その中の一つ、「イメージセンサー」はコンパクトデジカメ、デジタル一眼レフカメラ、ビデオカメラ、監視カメラ、スマートフォンなどで使われていて、ソニーはシェアがトップのメーカーです。

ソニーは自社で開発したセンサー(CCDやCMOS)を他のメーカーに販売して、他のメーカーはそれぞれのカメラやスマートフォンへ組み込んで販売してます。

一方、ソニーもカメラを作ってます。
その中で、発表当時、「コンセプトや画質は良いけど、想定売価25万円弱は高い!」と評価されたコンパクトデジカメ「DSC-RX1」があります。

DSC-RX1は2012年12月に発売され、1年半以上経ちますが、発売当時から価格は下がったとはいえ、20万円を超える実勢売価です。

こんなに高いのは何故か?

  1. イメージセンサーのサイズが35mmフィルム換算で「フルサイズ」の大型センサー
  2. 本機専用設計の単焦点のカールツァイスレンズによる高画質な光学設計

この2点が高価格の理由で、そして、人気の要因なのです。

フルサイズのカメラは、レンズ交換式のデジタル一眼レフカメラにしか採用されておらず、且つ、どのメーカーも安くても15万円、高いモデルは50万円します。
しかし、プロカメラマンやハイアマチュアカメラマンは、高画質のためには「フルサイズ」のレンズと「フルサイズ」のイメージセンサーを必要とするため、カメラメーカーもフルサイズのレンズを販売出来る見込みがある=フルサイズのデジタル一眼レフカメラを作ります。

しかし、フルサイズのイメージセンサーのカメラが高画質なことは分かっていても、「レンズの交換が出来ないコンパクトデジカメ」に「フルサイズのイメージセンサー」を搭載するということは、価格が高価になり、売れるかどうか分からないため、作りたくても作れないのです。

実際、DSC-RX1登場まで、コンパクトデジカメではシグマのDPシリーズ(これも単焦点レンズ)のようにAPS-Cサイズが最大でした。

ですから、フルサイズのイメージセンサーで単焦点レンズのDSC-RX1を開発、量産にゴーサインを出したソニーにはイノベーションがあるのです。